小樽港から

たーぼう(次郎)

2007年09月14日 00:27

小樽港から自転車旅行をしたのは2回。
1回目は大学2回生の時、自転車仲間と新潟まで自走の野宿旅行に疲れてきた時
船に乗ったら休憩できるね、なんて発想から渡ったので、極寒の対策の無い旅行だった。
夏休みの自転車旅行にジャンバーなんて持っていくはずないですよね。もともとは東北へ
行く予定の自転車旅行だったから。
小樽から東へ。そして北へ。留萌とか天塩、ダートだった道を自転車の重装備車が
走っていました。宿は屋根と壁があるバス停で、この上なく快適で豪華な宿でした。
本州では考えられない装備に感謝したものでした。熟睡できるなんてあんまりなかった
からね。稚内から宗谷岬。7月にしてストーブをたいています。そして恐怖のオホーツク
沿岸の道。凍死しそうなくらいきつく冷えていました。仕方なく浜頓別から南下したのです。
内陸部へ非難しないことにはほんとに凍死する感じでした。7月中旬でしたが。
音威子府でもかなり寒かったです。旭川を走る頃には暑い夏を感じていました。
国道沿いのゆでとうきびは甘く美味しかったです。じゃがバタも。でも当時はプアーな
大学生、昼間の食事は食パン+チューブのマヨネーズ♪恐るべき生活でしたね。
1週間北海道の寒さと戯れて、舞鶴港に着き、柏原の自宅までガシガシ走って
このときのたびは終わりました。このときがはじめての北海道旅行でした。
良い思いでとは言えませんでした。一緒に旅した濱田君とは年賀状を交わすだけの
関係で推移しております。    〈続く〉

***

2回目の自転車での北海道は社会に出て3年後のぷーになった時でした♪
大学卒業時非常勤講師の先生の薦められるまま、作家先生のもとへ修行な日々。
とてもきつい日々でした。悔しくて涙した事もあります。そんな経験のおかげで
今があるのでしょうが、教わり方に疑問あり、でございます。ル・コルビジェの
孫弟子になったことは良かったのでしょうけれど・・・・。
さてぷーになったあちきはシマノ鈴鹿レースのあとそそくさと旅の準備を済ませ、
旅に出たのでした。超へビィーな自転車で。
このうだるような暑い時期、つうばいつうの店長夫婦に舞鶴港か敦賀港か忘れ
ましたが、車で送ってくれました♪あの時はありがとうございました。
船で丸1日半ゆられて北海道の小樽に着いたのでした。社会に出て3年働き、
貯金もあったので学生の時のような野宿旅行ではありませんでした。
丘の上(かなりきつい山)の天狗山YHで連泊しました。初日は重装備の荷物を
外し、神威岬までの往復ライドで気持よく走りました。余市古平トンネルの岩盤
崩落事故のあったトンネルは当時まだ開通していなかったような気がします。
すごい景色の中を走っていました。2日目は札幌市街地観光でした。
次の日は小樽からまた船で移動。稚内へ。稚内から利尻島へ渡り、激風に
なか島を1周しました。利尻山(利尻富士)へ行っとけばよかったと後悔。
利尻の次は礼文島へ移動♪8時間愛のコースをYH泊の仲間と歩きました。
スコトン岬から桃岩あたりまでだったでしょうか? 〈続く〉

***

ひとり旅なので気楽です。予定もなく行き当たりばったり♪稚内から前回失敗した
オホーツク沿岸部を走ります。宗谷岬ではお決まりのうに丼♪を食し、浜頓別YHへ。
いいYHです。雰囲気が。施設は見事にぼろいです。でも関係ありません。
このとき山口県から来ていた女子大生と恋に落ちました。と思いたいけど違いました。
素敵な少女でクッチャロ湖とか湿原の野花や木の実、野いちごとかを取って
楽しんでいる様子でした。嵐か台風かという天気で足止めをくらい、連泊したのです。
幸せな時間でした。恋したからね。そして浜頓別から紋別までが大変。
強風で進みません。超きつい向かい風が吹き続く中かなりの距離を走り、辿りついた
町・・・・。それが紋別でした。途中何もない・・・。孤独なきびしい自然の驚異。
YHもないのでライダーハウスに素泊まりです。オートバイで旅行している学生たちが
遅くまでしゃべってうるさく、タバコの煙にも参りました。はじめて泊まったライダーハウス、
良い思い出にはなりませんでした。紋別から先は結構こまめにYHがあり気楽に楽しめ
ました。サロマ湖YHまで雨の中びしょ濡れライド、原生花園、そして知床の岩尾別YH♪
何連泊したかしら・・・・。羅臼岳登山もSPDシューズでしました。カムイワッカの湯へも
えらい距離を歩き、女の子2人+おとこ3人で入りに行きました。青春やなあ~。
知床5湖で熊の荒らした跡をみて筋がこおり、鮭の大群を見て仰天、羅臼の露天風呂まで
車で行ったり、楽しく過ごしました。同じ時間を一緒に過ごした仲間もそれぞれの都合で
別れていきました。駅で見送ったり、バイクの人と別れる前にロープをあちきの
ヘビーな自転車のハンドルにくくりつけてひっぱってもらいましたが転倒。やっぱ
エンジンの力はすごいです。かすりキズをして、仕方なくお別れしました。車で旅をしていた
彼とは函館まで一緒に旅行しました。なんせ彼もぷーだったのです。層雲峡で登山した
りしました。紅葉の綺麗な時期でした。函館から青森へフェリーで渡り、時間の関係で
ビジネスホテルで泊まりました。そしてカワヨグリーンYHへ向かったのです。ここでは
台風が3つ発生し、動かない状態が何日の続いたのです。3連泊したかな?と思います。
そしてしびれをきらしたあちきは超びしょ濡れになりながら盛岡YHまで走り激疲れしました。
靴はどろどろぐちゅぐちゅ、服もかばんもびしょ濡れ激重。YHでは洗濯に時間がかかりました。
疲れすぎたので次の日は近場へ♪雫石YHです。ペアレントのおば様は厳格な方で、
電話予約時にも厳しい受け答えで話しておられました。食事の時には今時の人には
珍しいねえうんたらかんたらとお褒めのお言葉をいただきました。今時といっても17年ほど
前の話なのでねえ~。まっ軽くかわしておきましょう。
ここから山へ向かって網張温泉へいきました。ぜいぜいはあはあ・・・。
おっ重い、重過ぎる~。ひいひい言いながら上がって浸かった温泉。熱つ過ぎるっちゅねん!
やけどやで~これは~。と思いつつYHでのんびりしました。 〈続く〉


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